沖縄旅行紀 2 ~琉球ガラス体験 編~
今回の旅行は、家族・親戚 総勢9名の団体旅行。団体行動が求められます。
でもこの日、他のメンバーはホエールウォッチングに行くと計画していたので、私は「船、酔うからパス!レンタカー借りてガラス吹きに行ってくる~♪」と、単独行動に出ました。
沖縄には、各地に吹きガラス工房が点在しているようですが、私は今回、恩納村周辺にある工房を回ってきました。お邪魔させていただいたのは、
・てぃだ工房 さん
・恩納ガラス工房 さん
・沖縄工芸村 さん
・glacitta(グラチッタ) さん
残念ながら、glacittaさんでは吹くことはできませんでしたが、3つの工房で体験してきました。
一番初めに伺ったのが、てぃだ工房さん。
こじんまりとしているけれど、アットホームな雰囲気が何とも気持ちのよい、工房でした。吹き場は屋根はあるけど、壁はあまりなくて、半分外?!みたいな感じで、熱が建物に溜まらなくて夏はいいなぁ~と思いました。
「とことんコース」という、基本的に全て自分でやるというコースを選択して、泡入りタンブラー制作にチャレンジ。竿持って、ガラスを巻くところまでは何とかOK(ツボがいつもと同じネコツボだったから良かった!)。ところが、その先は初めてのことだらけ。
(てぃだ工房さん) 「次はその型に型吹きします」
(sora) 「やったことありませんっ!宙吹きでいいですか?」
(て) 「うちでは紙リン(ガラスの形を整える道具)使わないんですけど、要りますか?」
(so) 「鉄リン使ったことないので紙リンお願いしますぅ・・・。」
(て) 「他に必要な道具ありますか?」
(so) 「エア(空気。ガラスを冷まします)とピンサー(ガラスを摘むピンセットみたいなもの)・・・」
(て) 「ピンサーはないです。エアは準備しましょうか?」
(so) 「・・・いや、いいです・・・何とかやります」
普段が道具の使いすぎ?なのか、こちらの工房が道具を使わなすぎ?なのか・・・。
でも確かに、型吹きだったら、エアもピンサーも紙リンも要らないのかも。
ないないづくしで何とか形にした器は、タンブラーよりもぽってりしてしまったけど、まぁまぁの出来でした(作品写真は後日アップします)。工房のスタッフさんに、「吹きの経験者がこれまでも来たけど、あなたが一番作業が速かったよ。」と言ってもらえて、よかった~。職人先生の指導のおかげです!
てぃだ工房さんを後にして、続いて向かった工房は、恩納ガラス工房さん。ツボが何個もある、工場のような大きな工房でした。こちらでは小さな丸いグラスを選択し、「自分でやらせてください」宣言をしてチャレンジ。が、ツボの口とガラスの界面がほぼ同じ高さ、硬いガラス種。一度失敗(というか、大きくなりすぎた)して、再挑戦したものの、ポンテがくっつかず、最後は身が落ちて失敗・・・。結局、スタッフさんが種を巻いて、スタッフさんの言うとおりに作って終わりました(涙)
体験終了後に、
「教室は、紙リンを使わせて上達を遅くさせるから、上手くなるのに時間がかかる」
「教室ではソーダガラスを使ってるから、ここのいいガラスとは違うし、教室通っても上手くならないよ」
と、一番えらい方に言われたのですが、う~ん、ちょっと理解できなかったです(ーー゛)
最後に体験させてもらったのは、沖縄工芸村さん。こちらも屋根だけあって、壁がない・・・沖縄は暖かいから、壁ないほうがいいのかな?撃沈後だったので、完全素人のフリをして、体験をしました(笑) スタッフさんが巻いてきたガラス種に息を吹き込むこと(型吹き)と、口を広げることの2点だけの体験。沖縄のガラス吹き体験は、基本的にこのタイプがほとんどみたいです。
うぅぅ・・・あっというまに終わっちゃって、自分で作った気がしない~っ。でも、サトウキビの葉の模様の付け方、分かったのはよかった☆
琉球ガラスで一番、期待していたのは、実は『廃ガラスを使って作る』ことでした。それが、琉球ガラスの味を出していると思ってたのです。しかし、実際はほとんどの工房が原料ガラスを使っていました。聞いた限りでは、私が普段使っているのと同じガラスでした。
本当は、いつもと違うガラスで吹いてみたかったんです!どんなに扱いが違うのだろうか?、と。だから、話を聞いてちょっとショックでした。
もうちょっと調べておいたら、廃ガラスを使っている工房にもたどり着けたのかなぁ。
沖縄の”吹きガラス体験”は、私が体験した限りでは、『型吹き』であることが分かりました。
型吹きの利点は、①同じ形のものができる、②時間が短くて済む、ことです。型の中にガラスを垂らして、一度だけぷーっっと膨らませば、もう形が出来上がります。あとは、ポンテに付け替えて、口を広げたら出来上がり。
私が今まで見た体験は、いわゆる『宙吹き』で、形も大きさも人それぞれ、同じものは2つとなく、完全オリジナルになるものでした。時間は『型吹き』の倍くらいかかるけど、そのぶん作業も増えて、自分で作った!という気持ちになれるんじゃないかな・・・。そういう意味で、ちょっと残念な気持ちになりました。
そして、お値段。正直、ちょっと高いかなぁって思いました。普通の、色ガラスを使ったタンブラータイプで4,000円~くらいしました。色によってはもっと高かったり。関東周辺では、だいたい3,000~3,500円くらいで、もっと自由な作品を作れることが多いので、少し驚きました。
普段、自分が吹いている場所から離れて、異なる場所で吹くということがどんなに難しいことかと、今回初めて分かりました。いつも、豊富な道具と快適な場所を準備し、丁寧に教えてくださる先生達に感謝です。
また機会があれば、他の工房へ足を運んでみたいと思います。
でもこの日、他のメンバーはホエールウォッチングに行くと計画していたので、私は「船、酔うからパス!レンタカー借りてガラス吹きに行ってくる~♪」と、単独行動に出ました。
沖縄には、各地に吹きガラス工房が点在しているようですが、私は今回、恩納村周辺にある工房を回ってきました。お邪魔させていただいたのは、
・てぃだ工房 さん
・恩納ガラス工房 さん
・沖縄工芸村 さん
・glacitta(グラチッタ) さん
残念ながら、glacittaさんでは吹くことはできませんでしたが、3つの工房で体験してきました。
一番初めに伺ったのが、てぃだ工房さん。
こじんまりとしているけれど、アットホームな雰囲気が何とも気持ちのよい、工房でした。吹き場は屋根はあるけど、壁はあまりなくて、半分外?!みたいな感じで、熱が建物に溜まらなくて夏はいいなぁ~と思いました。
「とことんコース」という、基本的に全て自分でやるというコースを選択して、泡入りタンブラー制作にチャレンジ。竿持って、ガラスを巻くところまでは何とかOK(ツボがいつもと同じネコツボだったから良かった!)。ところが、その先は初めてのことだらけ。
(てぃだ工房さん) 「次はその型に型吹きします」
(sora) 「やったことありませんっ!宙吹きでいいですか?」
(て) 「うちでは紙リン(ガラスの形を整える道具)使わないんですけど、要りますか?」
(so) 「鉄リン使ったことないので紙リンお願いしますぅ・・・。」
(て) 「他に必要な道具ありますか?」
(so) 「エア(空気。ガラスを冷まします)とピンサー(ガラスを摘むピンセットみたいなもの)・・・」
(て) 「ピンサーはないです。エアは準備しましょうか?」
(so) 「・・・いや、いいです・・・何とかやります」
普段が道具の使いすぎ?なのか、こちらの工房が道具を使わなすぎ?なのか・・・。
でも確かに、型吹きだったら、エアもピンサーも紙リンも要らないのかも。
ないないづくしで何とか形にした器は、タンブラーよりもぽってりしてしまったけど、まぁまぁの出来でした(作品写真は後日アップします)。工房のスタッフさんに、「吹きの経験者がこれまでも来たけど、あなたが一番作業が速かったよ。」と言ってもらえて、よかった~。職人先生の指導のおかげです!
てぃだ工房さんを後にして、続いて向かった工房は、恩納ガラス工房さん。ツボが何個もある、工場のような大きな工房でした。こちらでは小さな丸いグラスを選択し、「自分でやらせてください」宣言をしてチャレンジ。が、ツボの口とガラスの界面がほぼ同じ高さ、硬いガラス種。一度失敗(というか、大きくなりすぎた)して、再挑戦したものの、ポンテがくっつかず、最後は身が落ちて失敗・・・。結局、スタッフさんが種を巻いて、スタッフさんの言うとおりに作って終わりました(涙)
体験終了後に、
「教室は、紙リンを使わせて上達を遅くさせるから、上手くなるのに時間がかかる」
「教室ではソーダガラスを使ってるから、ここのいいガラスとは違うし、教室通っても上手くならないよ」
と、一番えらい方に言われたのですが、う~ん、ちょっと理解できなかったです(ーー゛)
最後に体験させてもらったのは、沖縄工芸村さん。こちらも屋根だけあって、壁がない・・・沖縄は暖かいから、壁ないほうがいいのかな?撃沈後だったので、完全素人のフリをして、体験をしました(笑) スタッフさんが巻いてきたガラス種に息を吹き込むこと(型吹き)と、口を広げることの2点だけの体験。沖縄のガラス吹き体験は、基本的にこのタイプがほとんどみたいです。
うぅぅ・・・あっというまに終わっちゃって、自分で作った気がしない~っ。でも、サトウキビの葉の模様の付け方、分かったのはよかった☆
琉球ガラスで一番、期待していたのは、実は『廃ガラスを使って作る』ことでした。それが、琉球ガラスの味を出していると思ってたのです。しかし、実際はほとんどの工房が原料ガラスを使っていました。聞いた限りでは、私が普段使っているのと同じガラスでした。
本当は、いつもと違うガラスで吹いてみたかったんです!どんなに扱いが違うのだろうか?、と。だから、話を聞いてちょっとショックでした。
もうちょっと調べておいたら、廃ガラスを使っている工房にもたどり着けたのかなぁ。
沖縄の”吹きガラス体験”は、私が体験した限りでは、『型吹き』であることが分かりました。
型吹きの利点は、①同じ形のものができる、②時間が短くて済む、ことです。型の中にガラスを垂らして、一度だけぷーっっと膨らませば、もう形が出来上がります。あとは、ポンテに付け替えて、口を広げたら出来上がり。
私が今まで見た体験は、いわゆる『宙吹き』で、形も大きさも人それぞれ、同じものは2つとなく、完全オリジナルになるものでした。時間は『型吹き』の倍くらいかかるけど、そのぶん作業も増えて、自分で作った!という気持ちになれるんじゃないかな・・・。そういう意味で、ちょっと残念な気持ちになりました。
そして、お値段。正直、ちょっと高いかなぁって思いました。普通の、色ガラスを使ったタンブラータイプで4,000円~くらいしました。色によってはもっと高かったり。関東周辺では、だいたい3,000~3,500円くらいで、もっと自由な作品を作れることが多いので、少し驚きました。
普段、自分が吹いている場所から離れて、異なる場所で吹くということがどんなに難しいことかと、今回初めて分かりました。いつも、豊富な道具と快適な場所を準備し、丁寧に教えてくださる先生達に感謝です。
また機会があれば、他の工房へ足を運んでみたいと思います。
by sora_to
| 2007-02-16 21:23
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吹きガラスやってます。ガラス大好き、手づくり大好き。ガラスのことや日々の出来事を書いてます。
by sora_to
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